マタタビってご存知ですか?
猫が好きなあれです……が、最近では、妊婦さんが旅行に行くことを「マタたび」と呼ぶらしいです。
「マタニティ」と「旅」をくっつけた言葉ですね。
まだ第一子を妊娠中だった2015年に、近場の温泉で一泊旅行を楽しんだ思い出を紹介します。
遠くに出かけた場合の「万が一」の心配が軽減され、夫婦水入らずの楽しい時間を過ごせました。
近場で楽しむ方法を見つけ出せばできることがいろいろ広がる、というお話です。
妊娠中の旅行は体調・安全を最優先
赤ちゃんを授かったとわかった時、楽しみや不安などいろいろな思いが浮かびました。
中には夫と二人っきりで過ごす時間がもう少しほしかったという気持ちもありました。
夫婦二人きりで過ごす新婚時代の思い出の一つとして、
- 夫婦でゆっくり旅行したい
- 温泉でリラックスしたい
- 家族風呂で水入らずの時間を過ごしたい
なんて考えが浮かびました。
とはいえ、妊娠中は母体と赤ちゃんの健康・安全を最優先にする必要があります。
妊婦検診の時に、助産師さんに相談したところ、
「基本的に旅行や温泉は禁止ではないですが、妊娠中は何があるかわからないので、積極的におススメはしません」
とのことでした。
もし出かけた先で具合が悪くなったり、適切な対応を取れず万が一のことがあったら……
きっと「出かけるんじゃなかった」と後悔すると思います。
夫婦で楽しい時間を過ごすことが目的であれば、不安要素をなるべく排除したほうがいいですよね。
そこで夫と話し合い、
- すぐにかかりつけの病院に戻れる距離
- 土地勘のある場所
- 横になってゆったり過ごせる温泉宿
で過ごそうということにしました。
すこしでも体調が悪くなったら、即中止という条件付きです。
近隣市町村の温泉宿でも「非日常の旅行気分」を味わえる
行先は青森市の浅虫(あさむし)を選びました。
浅虫には温泉や海があります。
浅虫は現在の住まいからも近く、車で1時間半ほどで到着します。
青森市出身の私は、土地勘もあります。
私と夫が結婚前にデートで訪れたこともある場所。
同じ県内にあるためか、夫は浅虫の温泉旅館には泊まったことがないとのこと。
仕事で忘年会などがあれば利用することもありますが、地元民は、地元の観光施設に宿泊することはそれほど多くないですよね。
そのため、土地勘がありつつ新鮮な気持ちで旅行気分を味わえるのもいいなと思いました。
数ある浅虫の旅館の中から、
- 家族風呂がある旅館
- あるいは時間指定で貸し切りで使えるお風呂
がある旅館を探しました。
そして「宿屋つばき」に決定。
私たち夫婦は、二人とも食べるのが大好き。
旅館の料理がおいしそうなのは、私たちにとっては大きな魅力。
思い切って豪華な部屋食を頼むことにしました。
……妊娠中の体重コントロールは、この日だけは忘れることにしました(^^;)
非日常の旅行気分を味わいつつも、なるべく普段の生活に近くなるように、時間も工夫してスケジュールを決めました。
- 自宅からの出発を午後の遅めの時間にする
- 車で移動、適度に休憩をはさむ
- 温泉に入って、ゆっくり横になり、一泊
- 温泉の近くを散歩して自宅に戻る
自宅からの出発を午後にしたのは、
- 午前中の体調によっては旅行を中止して、かかりつけの病院に行けるようにする
- 午前中から張り切って動き回ることを防ぐ
ためです。
車での移動にしたのは、
- 電車移動よりも車移動のほうが時間がかからない
- 体調を崩したとき、すぐに旅行を中止し、かかりつけ病院に移動できる
ためです。
基本的に温泉でゆっくり過ごし、おいしいご飯を食べて、自宅に帰ること。
お家に帰るまでが旅行です!
ざっくりこんな計画にして、体調を万全にして出かけることにしました。
近場の旅で、温泉旅館・水族館・部屋食・海を満喫
浅虫温泉への旅行は、夫婦二人の楽しい思い出になりました。
すんなり移動し温泉旅館にチェックイン
当日は午後に自宅を出発。
宿まで順調に移動し、「宿屋つばき」に無事到着。
すんなりチェックイン。
貸切風呂の時間と部屋食の時間を予約しました。
貸し切りのお風呂は「銀の月」と「黒侘介(くろわびすけ)」という2つがありました。
今回は「銀の月」を選びました。
他にも、こちらの宿では宿泊客のみが使える「ちゃっこいまるゆ」というお風呂があるそう。
他のお客様が使っていなければ、いつでも入れるとのこと。
「ちゃっこいまるゆ」とは津軽弁で「ちゃっこい(小さい)、丸い風呂」という意味。
こちらも後で入ることにしました。
順調に進んだため、お風呂の時間までまだだいぶあります。
部屋に荷物をおいて、宿から近い浅虫水族館に行くことにしました。
あまり動き回らないように午後出発にしたにも関わらず、
時間があると動きたくなります(^^;)
水族館で地元の産業を改めて知る 気分は社会科見学
水族館は小さいときに行った程度でしたが、大人になってから改めて見ると面白いです。
地元青森では、漁業も盛ん。
ホタテの養殖をはじめとする陸奥湾(むつわん)の産業についてなどの展示がありました。
まるで社会科見学をしている気分で、小さいときにはピンとこなかったことが、今になって「ほぉお~」と興味深く感じられました。
むしろ大人になったからこそわかる面白さ。水族館の展示すごい。
そしてイカや鯵が美味しそうに見えてしまいます。
お魚って美味しいですよね。
イカ、もっと捕れるようになあれ~
続いて、イルカショーを見学。
一番前の席があいていたので、かぶりつくように見学。
ねぶた囃子もBGMで使われていて、ふるさとの音に触れられて懐かしい気分になりました。
水がバシャンバシャンと飛んでくるので、水をよけるためのシートを係のオジサマが配ってくれました。
ちなみに水族館で知ったことは、津軽海峡にもイルカが回遊しているということ。
カマイルカという小型のイルカだそうです。
ハワイでイルカに出会って感動していたら、なんと地元にイルカがいたという事実。
遠くまで行かなくても会えるなんて……なんというか、脱力でした。
その後、館内を歩き回っていると、プリクラの機械を発見。
夫と一緒に、大きなおなかでのツーショット写真を撮って、記念になりました。
そんなこんなで、閉館時間まで過ごしました。
浅虫温泉で豪華な部屋食に舌鼓 貸切風呂でリラックス
宿に戻って、部屋食です。
どーん!すき焼きもついてる!
更に、アワビもつけちゃいました♪
このアワビがボリューミーで美味しいのなんの。
おなかいっぱい食べ、ちょっと休んだ後、お風呂を満喫。
貸し切りのお風呂も、ちゃっこいまるゆも、清潔で心地よいお風呂でした。
夫婦で入れるので、具合が悪くなっても発見してくれる人がいる安心感。
リラックスできました。
温泉宿からの景色を眺める 朝の海を満喫
翌朝、窓からの景色を眺めました。
お部屋から海が見えて、いい眺めでした。
奥に見えるのは亀島。その名の通り、亀のような形をしています。
すぐ目の前に海が広がっている景色です。
大好きな浅虫の海。
朝食は、朝食会場でいただきました。
郷土料理のホタテの貝焼き味噌などが付いた美味しいお食事でした。
朝から豪華で満腹。
チェックアウト後、目の前に広がる海辺をゆっくりお散歩。
海水浴場があり、小さいですが砂浜があります。
潮風に吹かれ、故郷の海と温泉を楽しみ、とても充実した時間でした。
ドキドキのマタタビ、幸い体調も良く、宿のスタッフさんたちも丁寧でいい思い出になりました。
近場の旅行だからこその安心感と気安さと、非日常感。
地元の魅力も再発見できました。
そして無事、元気に自宅に帰りました。
予約は早めにしておけばよかった
旅行計画を立てる際に失敗したのは予約時期。
宿の予約が取るのが遅く、妊娠後期に入ってからの旅行になってしまいました。
幸い体調は安定していましたが、トラブルも起きやすい時期です。
予約はキャンセル覚悟の上、早めにしておけばよかったです。
結果論ではありますが、それ以外は楽しい思い出になりました。
まとめ
妊娠中だった2015年に、近場の温泉で一泊旅行を楽しんだ思い出をお話ししました。
近場の旅館で非日常を味わい、地元の良さを再確認しながら、夫婦水入らずの楽しい時間を過ごせました。
2021年の今はコロナ禍で旅行気分にならないかもしれませんが、近くで気分転換することも可能かもしれません。
妊娠中は母体と赤ちゃんの健康・安全を最優先に、上手にリラックスできるといいですね。
へばの~
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