先日、娘と歩いているときに「親子って似るんだな」と思ったできごとがありました。
親になってから、子供に対する接し方が難しく感じることがあります。
時に責任の重さに「育児って、怖いな~」とすら感じてしまう自分もいるのですが、
少しずつ、子供と一緒に成長していけばいいんですよね。
失敗したっていいじゃない!
これは、娘にも、私にも、両方に伝えたい励ましの言葉です。
梅と桜を間違えて悔し泣きする娘
青森では春になると、いっせいに花が咲きます。
椿・木蓮・梅・桜などの花が、競うように一挙に花開きます。
「アホみたいに一斉に咲く」と、青森への愛をこめて表現していた知人もいます。
とは言っても、開花時期に多少の差はやっぱりあります。
梅も桜も4月に咲きますが、梅は桜より約1週間、開花が早いです。
梅が咲くと「あと1週間ぐらいで桜が咲くな~」と目安にしています。
先日、娘と手をつないで歩いていると、梅の花が咲いているのを見つけました。
娘に「このお花はなんていうか知ってる?」と聞くと
「さくら!」との答えが返ってきました。
それに対して、私がこう答えたのが、娘にとっては良くなかったらしいのです。
「ちがうよ~よく似てるけど、あれは梅っていうお花だよ。」
娘はみるみるしょんぼり。
うつむいて、口をとがらせて渋い顔。
目にはうっすら涙の膜。
その後、一言もしゃべらずに、下を向いたままトボトボ歩いていました。
さっきまで上機嫌で歩いていたのに、一転して不機嫌に。
どうしてそんなに落ち込んでいるの?と聞くと
「まちがえたくなかった」
のだそうです。
まちがえない人間なんていない
「まちがえたくない」という気持ちは、私も覚えのある気持ちです。
私が普段、ひんぱんに感じていた気持ちです。
子供と接するようになってからは、自分の言動が子供たちに良くも悪くも影響を与えてしまうと思い、「まちがえたくない」「まちがっちゃいけない」という気持ちが強くなっていました。
とても苦しかったです。
私自身不器用だし、子供たちとのコミュニケーションがうまくいかないことなんてしょっちゅうです。
娘の「まちがえたくない」という気持ちは、
もしかしたら私の日々の言動が娘に影響しちゃったのかもしれないと思い、私も苦しくなりました。
どうしたものか。う~ん。
そもそも論、娘はおそらく、「梅」の存在を知らないだろうと思って、教えるために話題に出したのです。
梅と桜はよく似ているので、見分けが難しいですよね。
まちがえて当たり前。
ちなみに、私も当初は桜だと思っていました。
数年後に、咲き始める時期や花の付き方を見ているうちに「あ、梅だった」と気が付きました。
それが、こんなことになるなんて。
もっと言い方を考えてから口に出せばよかったのかな……私も少し落ち込みました。
真っ暗に落ち込み続ける娘を見て、励ましの声をかけます。
- 梅と桜はよく似てるし、知らなかったんだし、まちがえて当たり前だよ
- まちがえずに大人になった人なんていないよ
- 失敗してもいいんだよ
- まちがえると「これは違うんだ」ってわかるから、たくさんまちがえていいんだよ
娘に言いながら、まるで自分に言い聞かせているようだとも思いました。
まちがえるのを怖いって思う気持ちは、わかるよ。
でも、まちがえない人なんて、ひとりもいないんだよ。
たくさん間違えていいんだよ。
これらの言葉は、私がきっと誰かに言ってほしかった言葉だったのかもしれません。
成長する力の存在を信じることに決めた
結局、娘はその日ずっとへそが曲がったままでした。
しかしながら、娘は強かった。
翌日ケロリとして
「あれは梅。昨日まちがえちゃったお花だよ~」
と梅を指さして言っていました。
私のかけた言葉が慰めになったのか、ならなかったのか、わかりません。
とにかく立ち直ったようで、ホッとひと安心。
しっかり落ち込んで、ケロリと立ち直るのが、娘のいいところの1つ。
気持ちにふたをせずに、悔しさと向き合えているのでしょう。
こういう心の元気さは、娘を見習いたいものです。
大人も、こどもも、日々成長していきます。
私も、娘も、いろいろ間違えたり失敗したりしながら、生きていくのでしょう。
きっと大丈夫。
まちがえて、失敗して、謝ったり、やり直したり、別な方法を考えたり。
きっとご先祖様もそうだったし、未来の子供たちも、そうやって生きていくのでしょう。
まちがえて、やり直して、時には立ち止まることもしながら、少しずつ前に進む。
それを成長すると呼ぶのなら、私にも娘にも、成長する力はきっとあるのです。
失敗は成功の母。
まちがっても、それを糧にできれば、きっとそれでいい。
そう思うことにしました。
週末は、天気が良ければ桜を見に行こう
青森では例年、ちょうどゴールデンウィークにお花見をしていました。
しかし、だんだん開花時期が早くなっています。
今年、令和3(2021年)は桜の開花がとても早いです。
近所の桜は4月13日には咲き始めました。
ここにきて気温が低めの日が続いているので、長持ちしてくれるといいです。
週末は、天気が良ければ、今度は桜を見に行きたいですね。
花の名前を尋ねれば、娘は元気に「さくら!」と答えてくれるでしょう。
まとめ
娘が梅と桜を間違えたときに、「まちがえてもいいんだよ」と励ましたお話でした。
「まちがえてもいいんだよ」という言葉で励ましたのは、娘と私、両方に対してです。
娘にも私にも、まちがいや失敗を成長の糧にして、生きていく力があることを信じることにしました。
今週末は、天気が良ければ桜を一緒に見に行くつもりです。
へばの~
コメント